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実は間違っている!? ヘアカラー用語「トーン」の使い方

まずは次の文章ををご覧下さい。

 

「9トーンにカラーリング」

 

ヘアカタログなどでよく見かける文章ですが、実はこれは間違い。

正解は

「9レベル(•••)にカラーリング」

 

そう、髪の明暗をアナウンスする場合、実は「レベル」で表記するのが正しいのです。

 

では、「トーン」という言葉を使ってはいけないのか。

それはちょっと違います。

「トーン」を使った正しい文章の例題がこちら。

「8レベルのモカブラウンをベースに、9トーンのベージュブラウンにカラーリング」

 

……ちょっと分かりにくかったですね。

では、この文章を分かりやすく説明しましょう。

 

「明るさ8のモカブラウンの地毛から赤味と黄味を取り除き、

ベージュ系に色調チェンジすることで

明るさ9に変化したブラウンにカラーリング」

 

これでもちょっと分かりにくいですが、要は色素調整を行って髪の明暗を決定づけること。これが「トーン」です。そして美容師は「レベル」と「トーン」双方の色バランスを駆使して、お客様が希望するヘアカラーを作り出します。

 

そこで疑問。なぜ「レベル」という言葉が浸透していないのか。

 

実は10数年前まで、美容師の間でも髪を明るくする用語は「トーン」だけで統一されていました。というのも、ヘアカラーの薬剤がすべて「トーン」で表記されていたからです。今のように美容師のヘアカラー技術が発展途上だった時代は、ヘアカラーに関する情報はメーカー頼り。「トーン」表記だけでも問題はありませんでした。

しかし、カラー先進国•欧米の技術を学ぶようになると、海外のヘアカラーリストは髪の明暗を「レベル」、髪の色素調整を「トーン」と呼ぶことが判明。そこで日本の美容師も海外にならい、カラーを「レベル」と「トーン」の使い分けをするようになったのです。

 

ところが、ここで問題が生じます。薬剤メーカーが販売するヘアカラー剤ですが、これらは色素調整を行うことを前提に開発された製品がほとんど。「レベル」表記をせずとも、いままで通りの「トーン」表記のまま現状に至ってしまったのです。※1

 

製品名の番号が「トーン」のままということもあって、一部の美容師はいまだ「レベル」という言葉に抵抗感があるのも事実。さらにヘアカタログのような一般人をターゲットにしたヘア解説の場合、「レベル」を使わなくても何となく文章は理解できる。このため、「レベル」という用語は使わず、髪の明暗を表記する際には「トーン」という言葉だけで統一されているようになったのです。

 

美容師と一般人の間でズレが生じている「トーン」という用語。他にもニュアンスの異なるヘア用語がいくつかありますが、その解説は次の機会にご紹介しますね。

 

※1 一部メーカーではレベル表記の製品も発売されています。

 

 

 

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WRITER

美容ライター三輪順子

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