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「俺のヘアサロン」シャンプーボーイから輝くプレジデントへの軌跡 CANAAN代表 長崎英広さん【前編】

連載第5回目の今回は「CANAAN(カナン)」代表の長崎英広さんが登場。サロンワークをはじめ、セミナー、ヘアショー、女性誌、業界誌でも活躍。セミナーの平均数は国内外あわせて年間約80本。今年おこなったセミナー数は100本にも及ぶといいます。美容を心から楽しみ、限界なき挑戦を続ける、そのパワーの秘密に迫りました。

 

 

FILE.5

CANAAN-カナン- 代表、ヘアスタイリスト

長崎英広さん

 

長崎英広さん

1971年12月11日生まれ、三重県出身

高校時代から旭理美容専門学校通信課程に通い、

卒業後、三重県のサロンに2年半勤務。

上京後、ヘア&メイクのスクールに通いながら三鷹のサロンに勤務。

1994年MINXに入社。

MINXセントラル店代表、MINX原宿店代表を経て

2012年3月、渋谷区神宮前に「CANAAN」をオープン。

同時に教育開発機関である「株式会社 CANAAN education」を設立。

幅広い活動が美容業界でも注目を集める。

 

 

高2から理美容専門学校の通信課程に通い、美容師の道がスタート

 

 

Q.長崎さんは高校生のときに美容専門学校の通信課に通っていたとのこと。進路に関して早い決断だと思います。その理由を教えてください。

 

A.母が美容師をしていて、「継ぎなさい」と言われていたので、

それが当たり前だと思っていました。

家業を継ぐのが当然だという時代だったせいか、反発心というのもなく。

高2のときから通信課程に通い始め、高校卒業後すぐに三重県の美容院に就職。

ここに勤務している2年半の間に名古屋や大阪で東京の美容師さんたちのヘアショーを

見たり、カットスクールを受ける機会があって。

どんどん美容に対して本気になっていきました。

最初は美容師という仕事に対して本気度はなかったのですが、やっていくうちにどんどん好きになっていきました。

 

 

Q.それが東京に出ていくきっかけに?

 

A.もともとヘア&メイクになりたいというのもあったので、三鷹の美容院で働きながら、メイクスクールに通うことにしました。

ここのオーナーさんにはそういった事情もお話して、「スクールが終わった1年後はどうなっているか、わからないけれども…」

と言ったのですが、採用してくれたんですよね。

これは自分がオーナーだったら考えれないこと(笑)。

本当によくしていただきました。

振り返ると三重の美容院でも三鷹の美容院でも勉強になることばかりでした。

いまも感謝しています。

 

 

男所帯MINXで闘争心に火がつき、技術向上&研究の日々に

 

Q.このあと、MINXさんに入られるわけですが、入られてれからはいかがでしたか?

 

A.MINXは、それはもう男所帯で(笑)。

いままで勤務していた美容院が9割以上女性スタッフだったので、MINXの男所帯を見て、闘争心に火がつきました(笑)。

学生時代にバスケ部に所属していたのもあって、30~40人の男ばかりで部活をしていたときのことを思い出したんです。

当時のMINXはヘアショーを精力的におこなっていて、みんなイケイケで、厳しさもあって。美容に対する本気度がまた上がりました。

 

Q.本気度が上がってから、どのようなことをされたんですか?

 

A.最初に配属されたのが下北沢店の地下にあるNEXT店というところでした。

僕は東京に出てきてからすぐに結婚もしていましたし、入社したのも遅かった。

美容師として成功したいというより、ただ「上手くなりたい」と思っていました。

昨日より今日、今日よりも明日と。

とにかく生活していかなければならない、給料を上げなければならない、という思いが強かったですね。

だからアシスタント時代は「(技術の)チェックも誰よりも早く通りたい」「できないことはいやだ」と考えて、自分への投資の期間が続きました。

 

 

Q.20代といえば、遊びにいきたいお年頃(笑)。人並みならぬ覚悟ですね。MINXさんでスタイリストデビューしてからは、いかがでしたか?

 

A.入ってから3年でスタイリストデビューし、ちょうどその頃、女子高生ブームがやってきました。

新規でいらしてくださるお客さんに女子高生が多かったんです。

当時はいまのようにいいカラー剤がなかった。

だから、女子高生がリクエストするようなブリーチしてシルバーカラーを出すとか、メッシュをキレイに入れるというのは、そうとう困難なことで。

これをきちんとやらないことには、リターンしてもらえない。

でも、成功すれば絶対に勝つぞ! と思いましたね。

だから、毛束を何十本も揃えて、その色みを出すことに研究に研究を重ねたんです。

その甲斐あって、女子高生のお客さんがバカンバカンと(笑)。

当時の女子高生の紹介って本当にすごかった~!

クラスの半分位連れてきてくれる。それを3~4校ぐらい担当していました。

当時の女子高生はいま30代前半になっていますが、いまでもサロンにいらしてくださっている方が多いんです。

 

 

Q.いい話ですねぇ。確かに当時安室奈美恵さんが大人気で。メッシュなどヘアカラーのブームってありましたよね。

 

A.僕たちの世代は、美容の流行が大きく変わっていく転換期を体験し、学ぶ機会がいっぱいあった。

そして、考え、工夫し、生み出すということをしていくなかで、有名になれる。

ヘアショーや雑誌で活躍できるという明確なものがあった時代でした。

 

 

MINX原宿店に移動後は、情報収集でお客さんの心をキャッチ

 

Q.そういなかで長崎さんにもチャンスが訪れましたか?

 

A.ちょうど2000年に、MINX原宿店がオープンすることになりました。

そのときオーナーからオープニングスタッフとして原宿店に行くよう言われたんです。

また僕は考えました。いま持っているお客さんを1人残らず原宿店に連れていくと。

このときにサロンから「原宿店に移動します」というA4の用紙をもらったんですね。

僕は「この用紙のサイズでは捨てられてしまう」と思い、勝手に名刺屋に行って注文し(笑)、お客さん全員に名刺サイズのカードを渡しました。

名刺サイズならお財布に入れてもらえますからね。

これも作戦が成功して、ほぼ全員のお客さんが原宿店にいらしてくださったんです。

 

 

Q.本当にアイディアマンですね。原宿店に移動してからも色々考えられたんですか?

 

A.全員のお客さんを連れていったことを当時の原宿店の店長にも褒められまして。

サロンのほうから1カ月30人×3カ月間、フリーのお客さんを僕に振ってくれることになりました。

このときのお客さんもリターンしてくださり、2000年から新規のお客さんは受けていないんです。ずっと紹介という形で担当させていただいています。

このとき新規のお客さんにリターンしていただくためにやったことは、とにかく「帽子とヒゲの人」と覚えていただく。あとは、情報の収集です。

下北沢店ではカットやカラーなどの技術面を磨くこと、原宿店では情報面に強くなることを心がけました。

いまみたいにネットで何でも見られる時代ではなかったので。

夜、コンビニに行ってありとあらゆる雑誌に目を通し、流行りそうな女優さんやモデルさんのヘアを覚える。

気になるものは写真に残すなど、自分なりに工夫を。

これでお客さんとの会話も弾んで、とにかくベラベラしゃべりましたねぇ(笑)。

新規のお客さんにも顔を覚えていただき、リターンしていただき、紹介までいただくことができました。

 

Q.その頃から撮影のお仕事なども増えてきたわけですね。

 

A.原宿店に入ってから業界誌、女性誌、セミナーと色々声をかけていただけるようになりました。

大切なのはとにかく“ワンチャンスをモノにすること”です。

最初に失敗すると次って来ないんですよね。来たとしても小さい仕事になってしまう。

最初に成功すると次の仕事はより大きくなる。だから、全力を注ぎました。

それから5年後に当時明治通りにあったMINXセントラル店の代表を5年間、次に原宿店に戻り代表を2年間務めました。

この間も業界誌や女性誌の撮影、セミナー活動も精力的にさせていただきました。

そのなかで実感したことがひとつあって、セミナーは年間50本×10年では業界の見る目が変わらない。

15年経って初めて見る目が変わってくる、ということでした。

 

 

後編に続く

 

 

 

内観1

「CANAAN」とは「約束の地」を意味し、

長崎さんの「お客様に“豊かな美”を約束する場所としてありたい」という

想いが込められています。

店内はヨーロッパの街角にあるようなカフェの雰囲気。

大きな窓から日差しが注ぐ癒しの空間で

施術の待ち時間にはオーガニックティーなど、厳選したお茶を提供。

快適に過ごしながら、日常が輝くヘアチェンジを楽しんで。

 

内観2

内観3

CANAAN‐カナン‐

東京都渋谷区神宮前5-17-20-3F

電話:03-3499-7411

定休日:月曜日

http://www.canaan-salon.jp

 

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WRITER

美容ライター上條華江

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